出川の家では外壁工事に先立って、内部の大工工事が大詰めを迎えています。 リビングの吹き抜け側面の壁には大工工事によるカラマツのへぎ板が貼られました。 カラマツ特有の赤みや不均一からなる光の反射によりとても美しい壁になりそうです。
ちなみに正面右側が南相木村産、左側が木曽産のカラマツになります。 このへぎ板は木曽の栗山木工さんに当事務所から依頼して特別に制作していただいているものです。 木曽地域では昔からサワラやネズコといった材をへぎ板として加工していて、カラマツでは製作したことがなかったそうです。 そのような状況の中で、栗山社長にご相談したところ快諾していただいて試作を経て今に至っています。 お陰様でお施主さんにも好評をいただき、今回で3事例目となります。 余談ですが、信州の東信地域ではかつて、杣の方々がカラマツ割ってへぎ板にすることは日常だったそうです。 林業の衰退とともにそういう職人さんもいなくなってしまったそうです。