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パータッチが全てを語る

更新日:2020年1月25日


昭和世代でパータッチといえば皆さんすぐにわかりますが、1967年に放映した藤子・F・不二雄の名作パーマン。1人だと空を飛ぶスピードが出ませんが、5人が手を繋ぐとスピードが増すというシーンです。2009年の弐瓶勉さんのシドニアの騎士でもオマージュ的なシーンがありましたが、この考えは物理的法則でなく、イデオロギー的な部分が多いのかなと40年以上経ってわかることがあります。3本の矢は折れこそはしませんが、的に飛んでいくかは射る人次第・・・

家づくりを目指す人は初めてづくしで色んな業界にお金を払いつつ、夢の暮らしへと進んでいきます。そこには適正な土地探しや設計士の必要性、自分にあったビルダー選びなどわからないことだらけなものに、訳わからずお金を払ってしまっている部分もあると思います。それが怖いから住宅展示場の広告もちょっと気になってしまう・・・。ありがちなのは前半に使いすぎて後半には燃料警告ランプが既に点灯しまっているということ、それでは本当に質の良い家づくり・暮らしづくりには繋がりません。これは縦線で繋がってしまった次がよく見えない業界の構図(Choo Choo Money TRAIN)に原因があるのだと思います。

パータッチでは1号から5号(実は5号パー坊がいます。最終回に登場)まで色が違えどみんなの顔がお客様には見えている。限られたお金をどう配分するかも明確になってくると思います。これは自分の目指す家づくりのあり方であり、この10年の家づくりを通じて不動産x設計xビルダー横並びの関係性の構築を目指してきましたが、これからは得意とする木の家の大切な部分、木材についての可視化も進めています。

ここでこんなキーワードを頭に入れて欲しいです。”日本の林業というのはまだまだ成立していない”

国内の木を切って使うことまでは少しづつ進んできましたが、使い道はまだまだ不足しており、その利益を山元に還元し再造林を行うことにはいたっていません。大きなスタジアムなどは一時的な大量消費であり日本の体育祭も来年には終わってしまいます。そう、日本の山を継続的に支えるのは皆さんの住んでいる住宅に他なりません。切って、植えて、それがまた使える仕組みを維持することが林業の成立につながるのです。

そこで木材についての可視化という話に戻りますが、自分たちで使う家の木の山のこと、それを育てる人のこと、それを製材し加工してくれる人ともしっかりとチームを組んでいきたいと思います。誰とでも組めば良いのではなく、山に負担をかけずに木を切り、この先の山のあり方を考えて再造林をするチームと組むことが大切になってきています。そしてその関係性の構築によりお客様が家づくりの一貫を目にすることができ自分の家が特別なものになってくると思います。また、素材や住宅を供給する側のモチベーションの向上にもつながり、木を使う仕組みが構築・強化され、質の良い家づくりと山作りが加速するのです。

森林所有者を含む林業家(素材生産者)と地域の製材業を合わせた1から5号が合わされば、誰にも負けないスピードで質の高い素晴らしい家・山づくりをすることができると思います。

そしてその全体の形こそ自身が設立メンバーであるソマミチの目指す姿(スーパーパーマン、バードマン)であり、今は本当に大変ではありますが、これからの日本の最先端の仕組みになると考えています。

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