令和1年の12月(先月)、台湾の林務局(日本でいう、林野庁と環境省の両方の機能を持つ)主催の国際シンポジウム(山村グリーン経済研究会)にて、日本林業の6次産業化と地方創生についての講演をし、ソマミチの理念と事業とも少しご紹介させていただきました。台湾もいま、地方創生!がテーマだそうで、日本のカッコイイ林業会社を模範にしたい!という動きがあります。
代表の原薫さんがよく話される「(林業は)一周廻った一等賞」としての、木を使う社会の仕組み、森と向き合い暮らす、価値観の大切さをお伝えしました。都会と山村との橋渡しをしている古川としては、
「トウキョウ(東京)だけが、日本ではない」
となぞらい、
「タイペイ(台北)だけが、台湾ではない」
と。確かに、日本が東京圏への流入人口はいまだ増加している中、台湾でも、大都市台北に憧れ、若者は都市部へという流れもあります。しかし、日本の地域の森林、文化の多様性に触れつつ、いま、日本の若者が地方に注目しています!例を挙げて、メッセージ。
実は、台湾には政府が認定する原住民が16民族あります。実は、多くの多民族が共存し、文化の多様性を築いているんですね。「原住民」という言葉が、とても古めかしいですが、日本でいえば、地域の歴史と文化を守り、地域(山村地域)に暮らしている、人たちです。もちろんインターネット、携帯電話もあって、現代的な暮らしもしていますが、なによりも、地域の森と寄りそって暮らしを為しているところが、我々も学ぶところがたくさんありました。
その1つのエリアに視察にいってきましたが、とても素晴らしい森が残っていました。
【台湾楠(くすのき)・・・ セルロイドの材料となる樟脳が採れ、かつてよく伐採された。現在は基本的に禁伐】
つい先日、2020年(令和2年)1月11日、台湾のトップを決める総統選挙が行われ、現職の与党・民進党の蔡英文総統が、過去最多となる800万を超える票を獲得して再選されました。一国二制度をとる中国では、台湾の自立的な内発的発展を恐れているようにも思いますが、
親日で、民主的で、自由で、料理もおいしく、素晴らしい森林もある台湾、もっと個人的にも交流を増やしたいなと思いました。
かつて、台湾では、日本統治領時代、植林の指導や電源開発事業を、奈良県川上村の土倉龍次郎(吉野林業中興の祖、土倉庄三郎の次男)が展開していったこともあり、日本との関係は深い。今後も交流を!と、台湾の若手の研究者や行政の方々と交流もしてまいりました。
「ぜひ、ソマミチ(松本)など、日本の森林にもいきたい!」
台湾でのグリーンツーリズム(山村体験、森林浴、トレッキング)の広がり、台湾(桃園)国際空港から、関西空港からは、飛行時間たった2時間くらい。お互いに、交流し、信州の森も、台湾の森もと願って来たばかりです。
さて、そんな信州松本平で、足元の自然を大切にと、イベント情報。
2月9日(日)9時~15時、に松本市岡田エリアの里山で、イベントします~!!
・薪割り体験!
・チェーンソー体験!
・乗馬(ホースライディング)!
・みんなで、たき火、特製カレーうどん!?
・松本市産材の販売!
主催:柳沢林業(ソマミチメンバー会社)
詳しくは、
ソマミチFacebook
柳沢林業Facebook
で、近日中に広報いたします!
もちろん、古川も参加しますよ~!
古川