芽生えて2年目のカラマツ。
送電線工事で土がすっかり削り取られた跡に、すぐとなりの今年で齢98年になるカラマツの大樹から種が落ち、去年の今頃たくさん芽吹きました。
他の木や草ががほとんど生えない、砂漠のような土のうえで、炎天下をすごし、寒風にさらされ、雪に埋もれ、やっと春を向かえて新たな芽を出し、のびはじめました。
一年の間に落ち葉が少し土を覆うようになり、今年はいろんな草も芽吹くことでしょう。
小さいけれど、しっかり枝を広げ、全身に陽光を受けて空へ向かってのびてゆく。
これから、どんな木になるのだろう。
ここで森をつくる。いっしょに育つ人々とともに。
(大町市、荒山林業地にて撮影)