• 原 薫

森で感じてみよう


 ずっと林業の世界にいるような私ですが、実は1年間だけ林業から離れた年がありました。意外に思われるかもしれませんが、ヨガのインストラクターとしてスタジオを開設し、前後の期間と合わせて、2年程どっぷりヨガに浸かっていました。


ヨガをやってみようと思ったのは、1年半ぐらいの間に、林業を辞めた方がいいのかと思うほど何度もケガをしたことがきっかけです。その頃、自分に何かが足りていないような気がして一度林業を離れてみようと思った時に出逢ったのがヨガでした。


 ヨガの意味ってご存知ですか? 本来は仏教の修行法のひとつであり、深めていくことで「生きる目的」に気づくことができるとされています。ヨガには「つながる」という意味もあると教わりました。


誰と、何とつながるのか。そう、「すべてとつながる」のです。私自身、ヨガを通じて「自分自身とつながり」生きる目的を思い出すことができましたし、あらゆるものとの一体感を「感じられる」ことで、この上ない幸福感に包まれるという体験をしました。


 林業の世界に入ってからほぼ毎日森林の中に身を置いていた私は「このヨガを森林の中でやったらどんなにいいだろう」と思い始めます。


インストラクターと言えども未熟な人間です。それぞれのヨガの「型」に徹してお客様にはお伝えするのですが、それを自然の中でできたらインストラクターの未熟さに引っ張られることなく、もっと身を委ねて心を開くことができるのではないか。


そしてより体の巡りが良くなり、心と体と精神が整い、つながることができるのではないかと思ったのです。


 実際、再び林業に戻った私はヨガに出会う前よりもずっと「感じる」ことができるようになっていました。それまでの私は自然を「感じる」ことよりも教科書や本で習った知識をもとに、頭で「考えて」森林を見ていました。そして何より「頑張って」いました。


自分の頭で考えているうちは自分の能力以上のものは出てきません。また頑張ることは「我を張る」ことでもあると言います。私は自分を手放して「感じる」ことができるようになってから、大いなる力を与えられる感覚や自然と道が開かれていく感覚を得られるようになりました。


 このような感覚を、一人でも多くの方に感じてほしいと思っています。

森に人をお誘いすることで、「感じられる」方が増え、ありのままの自身とつながって、自分らしい生き方ができる人が一人でも増えたらいいなと思ってます。


みなさん一緒に森林に出かけてみませんか。



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